論点
1

「社員の悪口を言う社長」と「社員の悪口を言わない社長」

多くの社長に話を聞いていると興味深いことに、社員のことを否定的に話す社長と、社長のことを肯定的に話す社長の2タイプにはっきり分かれます。平たく言えば、社員の悪口を言う社長と全く言わない社長です。名経営者とされる社長ほど、自分が万能ではないことをよく理解し、多様な意見を取り入れています。松下幸之助氏が自身に「謙虚」を求め、若い社員の意見にも真摯に耳を傾けたという姿勢が、その象徴です。社員と真に共生するには、社長はどのような考え方をすればいいのか。そこに意識を向けることが、真に衆知を集める第一歩です。

論点
2

社長一人では経営できない。ならばどうする?

社長一人の考え方によって会社は大きく変わりますが、だからと言って社長一人では経営できないことも厳然たる事実です。判で押したように同じタイプの役員・社員をそろえる会社がありますが、同質の人ばかりが集まった組織ほど弱いものはありません。考え方が違う人と共存し、互いの良さを生かし合うためにはどうすればいいか。そのためには人間存在と一人ひとりの違いを尊重する共生思考が必要です。内発思考と共生思考という一見矛盾しそうな2つの考え方を社長が両立することで、組織の幸福度が高まります。

論点
3

2025年から40年間は「共生力の時代」

稲盛和夫氏は「40年周期説」を唱えていました。日本は40年ごとに発展と衰退を繰り返すというものです。直近では1945年からの40年間が経済力で発展した時代、1985年からの40年間がその綻びが浮き彫りになった時代です。そして2025年から新しい時代が始まりました。稲盛氏は明確には示していませんが、いくつかの発言から推察できるのは「共生力」の時代が始まったということです。分断された世界は今後、紆余曲折はありながらも共生に向かうはず。経営者はその方向感を持っておきましょう。

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【共生思考の自己分析】

  • ・社員や役員は、社長のあなたに言いたいことを進言できているか。
    ・自分は思考の癖を客観視し、他人の思考の癖を尊重できているか。

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